バイオアクティブ成分とは健康に良い自然成分のことです。中でも有用植物に含まれる植物栄養素は人々の健康に役立つものが多いことから、近年、注目されています。バイオアクティブ成分が豊富に含まれている有用植物、それがノニです。
ノニの正式な学術名は「モリンダシトリフォリア」といい、熱帯・亜熱帯やアジアなどに広く植生しています。一年中、花やジャガイモほどの大きさをした緑色でこぶだらけの実をつける生命力あふれる植物で、1本の木に、花が咲いている実、若い実、熟した実など、さまざまな状態の果実が並んでいる植物です。
タヒチアンノニジュースを発売した1996年には、ノニが健康に良いという科学的根拠は限られていました。何千、何万の人々の実感はあっても、説明できることは限られていたのです。
数多く存在するバイオアクティブ成分の中でも、特に注目すべき成分が「イリドイド」です。十数年に渡る研究によって、今ではイリドイドを分析することが可能となり、イリドイドの量や種類によってノニの良さを説明できるようになりました。
イリドイドは飛躍的に注目を浴びる成分となり、バイオアクティブ製品のコンセプトができました。ノニはバイオアクティブ製品のルーツです。
多年性であるノニは、タヒチ、マルケサス、モーレアなどの島々で一年中実をつけます。何千年に渡り、ポリネシアの島々の住民の間で生きていくためになくてはならないものと考えられ、さまざまな使い方が伝えられてきました。
フレンチポリネシア産ノニは、サイズが大きいのみならず、他地域のものに比べてイリドイド量が多いのが特長です。火山がもたらすミネラル豊富で肥沃な大地、植物が青々と茂る森、熱帯の雨が、栄養価の高い高品質のノニ(モリンダシトリフォリア)を育んでいます。産地ごとに収穫されたノニの総イリドイド量を測定したところ、フレンチポリネシア、トンガ、タイ、日本、ハワイ、ドミニカの順に多いことが分かっています。
わたしたちは手つかずの自然が残る広大な土地で、栄養価が高い時期にノニ果実を収穫し、タヒチ工場に到着後すぐに加工しています。自然の資源とプロセスが育んだノニは原料としてタヒチから出荷されていきます。
ブドウ糖 果糖 ショ糖 ガラクトース アラビノース ラムノース ペントース ヘキソース 多数の多糖体
水溶性食物繊維 不溶性食物繊維
トリプトファン リシン(リジン) メチオニン フェニルアラニン スレオニン バリン ロイシン イソロイシン ヒスチジン
セリン グルタミン酸 プロリン グリシン アラニン シスチン チロシン アルギニン グルタミン アスパラギン アスパラギン酸
ビタミンC ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンB12 葉酸 ビオチン ナイアシン パントテン酸 ビタミンE
βカロテン αカロテン
カルシウム 鉄 りん マグネシウム モリブデン ナトリウム カリウム 塩化ナトリウム
オレイン酸 リノール酸 リノレン酸 ブチル酸 バレリアン酸 カプロン酸 エナント酸 カプリル酸 ペラルゴン酸 カプリン酸
ラウリン酸 パルミチン酸 ステアリン酸 カンペステロール エライジン酸
Eファイトール アメリカニンA アメリカノイック酸A アメリカノールA イソカプロン酸 イソプリンセピン イソ吉草酸
イソ酪酸ウルソール酸 ウンデカン酸 エチルオクタノエート エチルオメチルベンゼン エチルデカノエート エチルパルミエート
エチルヘクサノエート エピドキシステロール オイゲノール ガエトネロシド ガエトネロイック酸 クエセチン
グルコピラノースアスペルロ酸 ケトステロイド サイクロアーテノール シチジン ジヒドロコーニン スコポレチン
スティグマステロール テルペノイド ナルシソシド ニコチフロロシド ネオリグナン ノナノイック酸 ノニppt
ノニイリドイド配糖体 ノニフラボノイド類 ノニポリフェノール類 パラフィン ビスデメチルピノレシノール ブタノール
フラクトフラノシド プロピオン酸 βサイトステロールヘキサン二酸 ヘキサン酸 ヘキシルヘクサノエート ヘクサデカン
ヘクサンアミド ヘプタン酸 ベンジルアルコール ボミフォリオール マンニトール ミリスチン酸 メチルエライデート
メチルオクタノエート メチルオレアート メチルデカノエート メチルパルミテート メチルフルクトフラノシド メチルヘクサノエート
モリンジン モリンダジオール モリンダニグリン モリンドーネ モリンドリン ラウリン酸 リモネン 酢酸 など
ノニジュースの原料となるノニ果汁は、可能な限り植物そのままの状態でボトルに詰めています。多糖類(食物繊維)の有用性を維持するためにピューレを使用した製法にこだわり、多糖類を取り去らずそのまま残しています。
多糖類とは、グルコース(ブドウ糖)などの単糖がいくつも連なった状態のものです。多糖類は腸に住む菌の栄養となり、内側のバランスを整えたり、栄養素を吸収しやすくしたりします。ノニには、他の植物にはない特有の多糖類が含まれており、その機能性は当初から注目されていました。
古代ポリネシア人の祖先は、新天地を求めて代々受け継がれてきた土地を離れる時、タロイモ、ククイナッツ、ヤシ、パンの木など、生活に欠かせない植物をカヌーに積み込みました。「カヌープラント」と呼ばれるこれらの植物の中には、絶え間なく実を結ぶ植物「ノニ」が含まれていて、民の健康と命を支えてきました。タヒチとその周辺の島々に運ばれたこの貴重なノニは、島の人々により大切に育てられ、果実、葉、種子を用いる「知恵」は、その後何世代にもわたって親から子へと受け継がれてきました。
古代の書物でノニは体のバランスを整え、体を完全に調和した状態に安定させるものとして紹介されています。しかし、この貴重な植物が持つ恵みは、18世紀にヨ−ロッパの探検隊がノニの木を偶然発見するまで、太平洋の島々でしか知られていませんでした。そして1950年代に入り、「ノニ研究の父」とよばれる生物学者のラルフ・ハイニキー博士によって、ノニの神秘が明らかにされることになったのです。
1993年、タヒチの友人から製品サンプルを受け取り、「ノノ」という名の果実を知ったジョン・ワズワースは調査のためタヒチへ。
ラルフ・ハイニキー博士の論文からノニの可能性を知り、さらなる調査の結果、栄養価の優れたフレンチポリネシア産を使用すべきとの結論に達しました。

1996年に発売された「タヒチアンノニジュース」は、バイオアクティブ製品の第1号です。
「健康に良くても味が美味しくなければ継続できない」と、フレーバリングを研究し、グレープとブルーベリーを加えました。
それは偶然にもイリドイドを含む果汁を選んだ運命的な配合でした。
こうして、ノニはアメリカ市場を皮切りに、初めて世界市場へ流通することになりました。

2000年にはノニ果実をモチーフにしたボトルデザインへと刷新。
科学的研究を進め、明らかとなった成分の数も急速に増えていきました。流通する市場も世界中に広がり、急速にノニの認知度も上がっていきました。

2009年、ノニにイリドイドが豊富に含まれることが分かり、ノニ果汁あたりのイリドイド量が科学的に計測できるようになりました。
そしてイリドイド量別の製品を開発。バイオアクティブ戦略のスタートです。

2011年「ファイトニュートリエント」製品発売。
こうして、ポリネシア文化として受け継がれてきたノニは、バイオアクティブ製品のコンセプトに基づき、科学に裏付けられた最先端の健康補助飲料へと進化を遂げました。

2012年、これまでのイリドイド研究の成果を結集して開発された「スライブ マキシドイドTM」が世界45の国と地域で同時発売。
イリドイドを含む植物を調査して配合を研究し、イリドイドの種類と量を最大値まで引き上げました。(当社比)
ノニに含まれる成分の中で、モリンダが最も注目している成分は「イリドイド」です。
イリドイドとは、主に有用植物に含まれる成分のグループの1つです。イリドイドは一般的な食用植物にはほとんど含まれていないため、手軽に摂取することはできません。ましてや、抽出・合成など人工的に手を加えて操作したイリドイドではなく、自然に存在する状態で、なおかつ定量化されたイリドイドを入手することは至難の業です。
山茱萸(サンシュユ) 山梔子(サンシシ) 双葉葎(フタバムグラ) 巴戟天(ハゲキテン) 車前子(シャゼンシ) 百花蛇舌草(ビャッカジャゼツソウ)
梔子(クチナシ) ゲンチアナ  トンブリ  オリーブ  ブルーベリー  クランベリー
植物は、虫に食べられないよう自らを防御するためにイリドイドを分泌します。食べられてしまった場合でも、それを修復するのにこの成分が役立っているといわれています。
イリドイドには、植物栄養素としてよく知られているポリフェノール以上に、人間の体を整える働きがあることがわかってきました。
長年の研究により、現在ノニには、果実に16種類、葉には10種類(ノニ果実、ノニ葉に同種のイリドイドが含まれているため20種類となります)のイリドイドが確認されています。(2012年5月現在)
植物栄養素は熱や光に弱く、時間が経つと壊れてなくなってしまうものがほとんどです。
ところが、イリドイドは「イリドイド配糖体」という特殊な形で製品に含まれているため、比較的安定しています。また、熱にも比較的強く、高温で殺菌してもイリドイド量にほとんど変化はありません。9年前に製造された製品の分析結果からも明らかにされています。
イリドイドは体に取り入れるまではイリドイド配糖体ですが、体内に入ると消化酵素によって「活性イリドイド」に変わります。
イリドイドには多くの種類があり、サンシュユやオリーブ葉、ブルーベリーなどにもノニとは違う種類のイリドイドが含まれており、それぞれのイリドイドが体内で活躍してくれます。
一般的なフルーツやスーパーフルーツと呼ばれる果実は、体が必要とするビタミンや植物栄養素を生の状態のときに多く含んでいます。
問題はこれらの栄養成分は熱や光に弱く、果実が加工されると、その栄養成分は分解されてしまうということです。
しかし、ノニに含まれる「イリドイド」は「イリドイド配糖体」という特殊な形で存在します。
イリドイド配糖体は比較的安定した成分で、熱にも比較的強く、経時変化が少ないという特長があります。
中でもスライブ製品に含まれるイリドイドは、このイリドイド配糖体の状態でボトル中に存在するため、収穫され、殺菌され、容器に入れられ保管されても、イリドイドの量や質は生の果実を食べたときとほとんど変わりません。それは、9年前に製造されたタヒチアンノニ ジュース(スライブ オリジナルと同ブレンド)を調べた結果、イリドイド量にほとんど変化がなかったという報告でも明らかにされています。比較のため、ある果実に含まれるポリフェノール量を調べたところ、1ヵ月後には分解され、半減しました。
イリドイドは植物に含まれている状態では「イリドイド配糖体」という形で存在しています。
イリドイド配糖体は非常に安定していますが、活性はしていません。これがヒトの体に入ると、体内で産生される消化酵素の働きで分解されて糖が外れ、活性イリドイド(イリドイドアグリコン)という状態に変化します。このイリドイドアグリコンは、不安定な状態ですが、体にとって良い働きをします。
イリドイド配糖体の分解のために必要な消化酵素は「グルコシダーゼ」と呼ばれ、その90%以上が腸内細胞や腸内細菌によって生み出されることがわかっています。つまり、腸内環境を改善することがイリドイドをより活性させるための鍵となるのです。
腸内環境は生活習慣によって整えることができます。動物性脂質の摂取を減らし、たっぷりの食物繊維と発酵食品、適度な運動で健康な腸内環境を保ちましょう。